Interview

●メンバーは3人とも真面目な印象が強い?
川面:真面目ですよ。大吾もライブのMCでは独特なキャラクターに変身しますけど、実はメチャクチャ真面目ですからね。メンバー3人とも自分がコレというものには物凄く真摯に向き合ってやっていますよね。だからミュージシャンの後輩たちからもすごくリスペクトされているので、そういう子たちに楽器の事についてアドバイスする時も最後に「大吾はこう言っていたよ」とか最後に一言添えると素直に聞いてくれるんです (笑)
●ハハハ(笑)。そのくらいメンバーはリスペクトされていると。
川面:曲とかもすごいじゃないですか。その真似できない感じとかもリスペクトされていると思います。あと、波多野ちゃんのギターに関して言えば、譜面に起こしたらえげつないギターを弾いてますけど、それを平気でやってしまうんですよ。僕が「よく歌いながら、あのプレイ出来るよね」と言ったら、「そっちはできるんですけど、基礎や基本的な事やると詰まってしまうんです」と本人は言っていて。
●意外と基礎のほうができない(笑)。
川面:渋谷CLUB QUATTRO公演の時(※2009/2/14“『Bird Hotel』リリースツアーファイナル”)、歌が急激に上手くなったと感じました。その半年くらい前に観た時と比べて、物凄く良くなっていたんです。その日の公演は、ギターと歌との絡み方が凄かったんですよ。本当にあんな難しいギターを弾きながら、良く美しいメロディを歌えるなと思いましたね。
●そういう部分での進化も感じているわけですね。
川面:大吾と1回Ustreamの放送をやった時に、「『Ghost Apple』(3rdミニアルバム/2009年10月)から意識が変わった」と言っていたんですよ。「ドラムのサウンドを自分が“こうしたい”というのがよくわかってきて、“どうやったら自分の好きな音になるんだろう?”と意識して表現できるようになったのはここからだ」と言っていましたね。
●『Ghost Apple』が転換点になっている。
川面:実は僕の中で好きな順番を言うと、『Ghost Apple』が一番なんですよ。もちろん他のアルバムも好きなんですけど、この作品がちょうど良いバランスなんですよね。物語性がすごいなと思っていて。何周も繰り返して聴きたくなるし、全部がつながっているようなところもカッコ良いなと思います。
●ちなみに『Ghost Apple』は、川面さんが録音/mixを担当していないわけですが…。
川面:そうなんですけど、なぜか一番好きで(笑)。(井上)うにさんが関わった『Citizen Soul』(4thミニアルバム/2012年1月)も、衝撃を受けましたね。うにさんとメンバーが“出会うべくして出会ったな”という感じがして。うにさんと僕は椎名林檎さんの作品で、僕がアシスタントでご一緒させて頂いていたので、“尊敬している先輩エンジニアと出会ってくれた”という感じで嬉しかったですね。
●そういうところでも喜びを感じている。
川面:うらもっちゃん(※浦本雅史)やkj(※上條雄次)もそうなんですけど、People In The Boxは自分の好きなエンジニアと仕事してくれているからすごく嬉しいんですよ。“チャラい感じの人とやられたら嫌だな”と思っていたんですけど安心してました。特にうにさんなんて、本当にすごいクリエイターですからね。
●川面さんとはタイプが違う感じでしょうか?
川面:うにさんはどちらかというとミュージシャンに近いですよね。自分とはちょっと違う分野にいる人っていう感じがします。先ず曲に対しての捉え方が物凄く速い。もちろんメンバーの音作りや演奏力も成長しているから、相乗効果で速く感じるんでしょうけど。
●メンバーの演奏力も成長しているということですが、出会ってから今まででメンバーやバンドに対する印象は変わりましたか?
川面:バンドの印象は”どんどん凄みを増してるなぁ”という印象です。メンバーの印象は、そんなに変わっていないです。考え方とか体臭とかは、オッサンになってきているんでしょうけど(笑)。でもみんな見た目が若いので、あんまりオッサンには見えないんですよ。特に波多野ちゃんは帽子をかぶるようになってから、だんだん“妖精”っぽくなってきていますよね。
●“妖精”っぽいイメージなんですね(笑)。
川面:いつもタイトな黒のパンツを履いて、ゆったりとしたカーディガンとかボーダーの服を着ているイメージで。あのカーディガンが妖精感を出している気がしますね(笑)
一同:ハハハハハ(笑)。
Interview:IMAI
川面 晴友
Recording Engineer
川面 晴友
Harutomo Kawazura
1976年生まれ 大阪府出身
これまでにPeople In The Box、9mm Parabellum Bullet、フジファブリック、ART-SCHOOL、ミドリ、cinema staff、 Base Ball Beer、THE BOY MEETS GIRLS、mol-74などの作品に携わる